リビングは憩う、遊ぶ、集うなど、生活のさまざまなシーンや目的に応じた使い方ができるようシンプルなデザインに仕上げました。白い壁に南側の窓から降り注ぐ光で明るく、庭との一体感が空間に広がりを与えています。リビングは約30帖あります。

玄関は造り付け収納を設け、ホールはリビング同様広々した空間を確保するため、装飾的なデザインは施しませんでした。玄関は北側に位置しています。
写真奥の開口部からの採光がペンキ塗りの白壁に反射して、明るさを助長し、おおらかな空間を演出しています。

多目的に対応できるリビング同様、庭も色々なケースに応じた使い方や楽しみ方ができるよう工夫を凝らしました。雨の日も戸外で遊べる屋根付きテラス、光と風を感じながら時を過ごせるデッキテラスと、家族とのふれあいや友人との語らいなど、第2のリビングとして活用できます。

N・T 邸は、仕切りが少なく意匠も抑え、空間の広がりを重視した住まいだけに、２階とつながる階段も空間を遮らない設計に考慮しました。リビングの雰囲気と調和し、縦に伸びる空間の広がりを出すため、吹き抜けを採用。階段もひとつの空間としてとらえ、一帖半ほどのステージを設けました。2階に通じる踏み板と手すりは遊び心を取り入れ、視覚的なアクセントにしています。ステージにはリビングと玄関の2方向から上り下りできるので便利なうえ、ステージの下を収納にしてデッドスペースを有効活用しました。